あるとき、木枯らしの吹く信濃町の国立競技場の辺りを歩いていたとき
電話が入りました。
「警察官になるための、公務員試験が迫っている。
クレア作文学校で学ぶことは有意義かどうか知りたい」という内容でした。
私は、答えました。
その趣旨の場合は、お勧めかどうかは 答えかねます。
具体的な試験が迫っていては
その対策……過去に出題された論文タイトルなどを研究し
それに対して文章を書いていくという、
どの町、どの土地にでもある
そうした対策をやってくれるところで学んでも
きっと同じことでしょう。
もしも有意義な場合があるとすれば
文章そのものに対する苦手意識が強すぎて
まずは文を書くことが好きになる必要がある。
そのような場合は有意義なことでしょう。
おそらく我々の持っているコースが最も力を発揮するタイミングは
差し迫ったものがないとき、
時間のあるときに
文章の基礎をゆっくり固めることができるとき。
意外でしたが、その方は
入会され、
たくさん実習をこなしました。
それから、時が経ち
温かくなった都会の道を歩いているときでした。
電話を取ると
「もしもし！」
その声のトーンで、結果は全てわかりました。
「よかったですね！！」
この講座を取ってよかったと、
感想文も書いて送ってくれました。
