受講者作品のbefore after 「この子は特別。最初から文才があったのよ・・・」といわれる子も、最初は自信なく作文学校の門を叩きました

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Before After例

中3 N.S.さん

[ 2011年9月26日・初日 指導前の作文 ]
昨日、私はベースを買ってもらいました。赤い色のベースや、白色のベースがありましたが、私はその中から黒色のかっこ良いベースを買ってもらいました。
アンプにつないで弾いてみると、アンプから低い音が部屋に響きました。
だんだん楽しくなって時間も忘れて弾いていたらお母さんに怒られました。

同日 2作目(指導後初作品)
「あともう少し」明るかった管内の照明がすべて消えた。館内にいる全員が息を飲む。すると前の方から悲鳴に近い歓声の声が聞こえた。
 準備が終わったのか、一斉に明かりがつき、それと同時に曲の前奏が始まった。私の心臓はさらに早く動く。
「あともう少し」 ヴォーカルが歌い出す。それと同時に私は周りの人と同じように、飛んだり、歌に合わせて踊ったりする。
この「あと少し」の感情は、私にとってこの時でないと味わえないものなのだ。

同日 3作目の作文
「ヤバイ、ヤバイ」
私は時計を見るなり、慌てて飛び起きた。階段を一個抜かしでドタドタと降りて行く。ワイシャツに手をかけ、廊下で寝巻を脱ぎながらテレビで時間を確認する。
「あと5分かよ」
グチをこぼしながらストレートアイロンのスイッチを入れる。一応女の子だから時間を気にしながら髪をとかしアイロンをかける。
スカートをはき、歯を磨く。もう家を出る時間だが、まだご飯を食べていない。しかし時間は過ぎていく。まだ寝ている家族に苛立ちを覚えたが、今はそんなの関係ない。
私は誰も起きてはいない家に向かって小さく「行ってきます」と言って、早足で家を出た。

2011年10月3日 5作目の作文
「席あるかなぁ」私はずっとこのことだけを気にしながら、歩いていた。本当は十時開演なのに、ずっと九時半だと思っていた。
受付をすませ会場へ歩き出す。
「急がなきゃ」
靴がぬげなくてイライラする。ぬげたと思ったら、すぐ近くに入口があった。
席が空いていることを願いながら中に入った。ガックリした。全然埋まっていない。あんなに焦ったのに、と思いつつ席に座った。
隣にいるお母さんに、三脚が立たないと文句を言われた。結局手動でやることになった。
開演まであと十五分というとき、ふと横を見ると、カーテンから会場を見ているお姉ちゃんの姿が見えた。いつもは目を合わせるだけでにらまれていたのに、今日はお姉ちゃんの方から手を振ってくれた。おどろいたけど、うれしくて、私は笑顔で手を振り返した。
まだかまだかと思いながら、イスに座っていた。突然大きな音楽が流れ、照明が落ち、ステージにだけ光が集まった。
数名の女の子たちが出てきた。その中にお姉ちゃんはいなかった。次の団体が出てきた。そこにもお姉ちゃんはいなかった。次に走って出て来た人を見た。お姉ちゃんだった。私はワクワクした気持ちを落ち着かせながら、お姉ちゃんのダンスを見ていた。

2011年11月7日 10作目の作文
朝まだ空も暗い時間に目が覚めた。
「そうか、今日もないのか」
仮引退する前は、毎日この時間に起きていた。
また眠りにつく。少し寝たあと、親の声で起き上がる。
まだなれない。
リビングにつくと、部屋が暖かい。ご飯をテレビを見ながらゆっくりたべた。
部屋の時計が、7時15分をさしている。
「毎日、この時間に出ていったのに」と、お母さんが言った。確かにそうだ。毎日毎日、時間に追われつつ、なにがなんでも遅刻しないように、この時間に家を出ていたのだ。まだ一週間もたっていないのに、変わったことに、まだなれない。
8時15分。家を出た。
まわりには、滝紅生がたくさんいる。いつもは誰にも会わなかったのに。
風がつめたい。
心の中がすっぽり穴が開いているみたいだ。
日常が変わっていく。
中学を卒業したら私は、どうなってしまうのだろう。日常の変化に、ついていけるのだろうか。
期待に胸がふくらんでいる。

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