私は絵画も制作しているのですが
文章と絵にはかなり
共通項があります。
例えばリンゴを描く絵描きは
キャンバスに描かれたその果物の
形、色、陰影などを通して
質感、新鮮さ、重み、味に至るまで
表現しようと四苦八苦します。
作文も、同様です。
その何気ない出来事の
質感、温度、
心の動きに至るまでを
文字を通して表現するために
四苦八苦するのです。
逆方向から考えてみれば
四苦八苦できるのは、幸いです。
どこへ向かえばいいのか分からないうちは
どう努力をしていいのかが
そもそも分からない
分かれば、そこへ向かった毎日になる。
感覚をもつ人間が
感覚で分かるよう 表現に努力できる
そこへ向かう力は、人を伸ばすと思いますね。