ある中学3年生は、学校の成績がオール5。
ところが、応用問題が大の苦手ということで
私のところへやってきました。
そのときは数学を担当したのですが
確かに計算は早いし
それぞれの基礎項目は
よくできているのです。
ところが、応用的な問題となると
とたんに解けない。
・・・普通は、基礎が固まっている子の場合
応用も得意になる傾向にあるのですが・・・
もちろん、誰も解けないような難問について話しているわけではありません。
その子の実力ならば当然解けると思われる問題に対して
ボロボロだったのです。
そこで私が使った手は
「作文」
でした。
私はその生徒に、作文の課題をたくさん出しました。
結果から言うと、
その少年は応用問題に強くなり
難関志望校に合格していきました。
では、そのしくみをお話します。
なぜ私が作文を課したのかといえば
作文は、考える力をつけるからです。
・・・最初に言っておきますが
作文の技術を学んだからといって
書くスピードが上がるわけでは、ありません。
結果的にそうなることは もちろん多いのですが
事務作業と違って、考える作業が必要なのが 作文なのです。
その生徒に必要だったのは、考える力
多量の作文をこなし
考える癖がついたころ、
応用問題に取り組めるようになったのでした。