小学1年生~中学3年生までに応募資格がある全国読書作文コンクールは、小学生低学年、小学生高学年、中学生の部に分かれています。応募方法は市販の400字詰め原稿用紙を使用して、小学生は3枚以内、中学生は5枚以内の作文を書くことで応募ができます。
図書を通して豊かな経験を積み重ねることは、国語力の向上にも大きく影響します。内容を読み取る正確さを養うのはもちろんですが、そこから自分の経験や思いに重ね合わせることで、新たな教養を得ることもできるでしょう。
本文の内容としては、対象とする図書の内容がしっかり盛り込まれており、自分なりの考えが書かれているものほど評価に値します。やはり、想像だけで書くような作文とは違って、読書をしたうえで行なう作文になるので、内容の読み取りが結果にも反映されるのです。
あらかじめ対象図書が決まっているので、テーマにそって図書を熟読しながら進めることができるという点が、コンクールの中でも取り組みやすいものとして認識されているかもしれません。一般的な作文のコンクールは、テーマが与えられているだけで、底からの組み立ては全て自分の力で行なう必要があります。
でも、全国読書作文コンクールであれば、対象となる図書が決まっているので、そこからいかに独自の視点で表現できるかを組み立てることで、作品が完成します。プロセスがシンプルな分、問われるスキルもシンプルになるため、読み取る力と表現力を試すには絶好のチャンスとなるでしょう。