100字までという非常に制限された環境で行われる夏休みこどもミニ作文コンクールは、第一生命が開催しているコンクールです。作文というと、どうしても長文を思い浮かべることが多いかもしれませんが、短い文章の中にぎっしりと魅力的なエッセンスを盛り込まなければならないという点が特徴となっています。
小学校1年生~6年生までが対象となっており、毎年のテーマに沿って作品を作るようになっています。単に自由な体験を作文にするのではなく、テーマが与えられ、それに沿って内容を構成する必要がありますが、どんな体験でも作品へと波及させることができるようなテーマが呈示される傾向があります。
100字で表現するというのは意外に難しいものです。その中に体験や思いを詰め込むことで、すぐに規定の文字数に達することが多いでしょう。ただ、そこから何を一番に伝えたいかを絞り込む作業を行うことによって、必要度の高い情報を抽出する力を養うことができるようになります。
まとめの作業というのは、コツをつかまなければなかなかうまくなりません。まして、いつもはもっと多くの字数の制限の中で作品を作ることが多いはずです。学校で書く作文も、さらに多くの文字を書くでしょう。ですから、必要度の高い情報をまとめ、そこから何を伝えるかを考えることは、国語力を養うためにも重要なポイントとなるのです。だからこそ、文章力が身につく絶好の機会として考えられているのでしょう。