作文のテーマとして選択されることが多い将来の夢という題材。自分が想像する未来についてをまとめるというのが、この題材の特徴です。イメージを膨らませることができれば、豊かなストーリーが生まれますが、単に夢だけを語るのでは意味がありません。
具体的に夢を叶えるためのプロセスについても考えなければならないのが将来の夢という作文のテーマ。それだけに、過去の経験についてを元にしながら、これからの原動力にいたる経緯などもまとめる必要があるでしょう。
漠然とした内容になりやすいというのがこのテーマの難点です。想像次第でいくらでも波及させることができるのと、自分の価値観で話を進めることができるので、とりとめのない話を長々と書き連ねてしまう可能性が懸念されるのです。
主な出題傾向としては、「○年後の自分について」や、「将来の仕事に対する夢」など、ある程度の範囲が指定されたものもあります。でも、かなり広い範囲で「将来の夢」という設定だけでの作文テーマになることもあるので、自分なりの範囲設定を行いながら文面を作る必要があるというのも注意点でしょう。
就職時にも考課の対象としてしばしば作文が用いられます。それは、就職後に叶えたい仕事についてのイメージを確認することで、これからの意欲を推し量るために利用することもあるのです。
ことばでは全てが語られないにしても、どのようなビジョンを持って臨むかによっても、これからの成長が期待できるというのが将来の夢という作文のテーマなのです。だからこそ、これまでとこれからを論じることになるテーマとして考えなければなりません。