作文のテーマとして最も打ち込んだことを選択する理由としては、本人の努力がどれほどのものかを評価する場合にも役立ちます。つまり、社会という厳しい荒波にもまれるにあたって、どれだけ辛抱強く成長を期待することができるかを知るためにも必要な資料にもなるのです。
もっとも、打ち込むことの深さを知るだけでも、努力値の評価には十分です。それだけでなく、プロセスをどのようにして乗り越えていくかを知れるとなると、課題を出す側からすれば重要な情報なのです。
これからの成長を垣間見る過去の体験をターゲットにする作文はたくさんあります。ですから、そこから何を吸い上げるかを考えられるようになると、おのずとまとめるべきものが見えてくるのではないでしょうか。
単に最も打ち込んだことを羅列するのではなく、どうして打ち込むようになったかや、打ち込んだことによって得られたものは何があったかなど、結果に付随する情報をしっかりまとめられるかも問われるでしょう。
結果は明確に見えていなくても、努力によって変化したことをまとめることもできます。だからこそ、変化の有無についての自己分析ができていなければ、不十分な考察に終わってしまうことが多いのです。
まとまりのある作文を心がけるのであれば、最も打ち込んだことにだけ執着するのではなく、もっと広い視点で自分自身を見つめなおすことによって、これから先の未来における可能性をイメージできます。そういった内容の場合、期待以上の出来栄えになる可能性を秘めています。