私の大切なものというのは、ものだけではなく、事柄でも良いでしょう。そう見ると、広範囲なテーマになります。それだけに、構成する内容も多種多様です。評価する側も、いかに大切なものであるかを組み立てて説明できているかに注力しながら内容の確認を行なうでしょう。
どうしてそのことを大切だと思っているのか。大切だと思うようになった何かのエピソードが、背景にあるはずです。その、大切な存在に至った筋道を、そのまま表現していくというのが王道です。
一時的な感情ではなく、持続的なものほど、深い内容を書くことができるでしょう。命に関わるものであったり、自分という存在が大きく変わった出来事であったり、長い年月を経て片鱗を見せるものであったり。
注意点として、大切になった理由がしっかりと論じることができなければ、作文の完成度としては低い評価になってしまうでしょう。日々の生活の中で何気なく過ぎているものであっても、見つめなおすことによって大切なものであるという結論に至るものはたくさんあります。つまり、テーマとしては色々な選択肢があると考えるのが妥当です。
大切なものがあまり見当たらないと思う人は、自分自身や命の観点から見つめ直してみましょう。命こそが大切なものならば、あなた自身も大切な存在、周りも大切な存在、視野が一気に広まり、テーマが多すぎて逆に困ることでしょう。