運動会を作文のテーマにするのであれば、その中でも印象に残った部分を濃密に切り取るのが良いかもしれません。もちろん、時系列に作文を構成することもできるでしょうが、それではあまりに一般的です。
しかも、なかなか内容がまとめられず、だらだらと長く書いてしまうのが生活作文の特徴です。ですから、運動会などのようなテーマであれば、自分が印象に残った部分をいくつかピックアップしながら、おおよその骨組みを作り上げていくのが文章の組み立てにまとまりを与えます。
一つの競技だけを切り取って作文を構成することもできるので、どのようにして運動会を表現するかを考えられるようになると、臨場感溢れる内容をまとめることができるでしょう。
運動会がどんな雰囲気であったかを語ることもできるでしょうし、自分の心の動きを表現するにもたくさんのバリエーションが存在する行事。それだけに、的を絞って文面を考えなければ、どうしても伝わりにくい内容になってしまうことがあります。
気持ちの表現をするのはもちろんですが、周りの状況を踏まえて文章を組み立てることが、こうした行事に関わる作文には必要なのです。事実をしっかり書く一方、自分がその時にどのような感じ方をしたのかを、描写を通して示していくことが、運動会という行事をその場に居なくても感じられるか否かを分けるコツ。
限定的なテーマである運動会という作文は、いかにして場面を切り取り、そこに自分の気持ちを表現するかが、内容の理解に多大な影響を与えます。