文中で参考文献などの引用を行う場合、引用個所は「」で囲み、さらに「」がある場合は『』で囲みます。
引用文は必ずそのまま引用し、一部を省略したり、自分なりの言い回しに変えるなどしてはいけません。
引用文にあきらかな誤字、脱字があった場合でも、通常はそのまま引用し「(ママ)」という符号をつけます。
何事も完壁(ママ)に仕上げるのは難しい。
引用文の例として、
実存は存在に先立つ、とはサルトルの言葉ですが「サルトルの著書『存在と無』には賛同しかねる所も数多い」(1)と批判する人もいます。
注
(1)山田弘志『サルトルの哲学思想について』第2版 東西大学出版会、2003年、15頁.
引用した文章の最後に、(1)などの数字を入れ、論文・レポートの末尾に注の項目を設け、
(1) 著者名『書籍名』 出版社、出版年、該当ページ.
これらを書きます。
新聞、雑誌の記事を参考にした場合、著者名がなければタイトルから書くようにします。
振込め詐欺の被害1年間で400億円 毎朝新聞 2013-12-18、朝刊、 p.33
このように、記事のタイトル、新聞・雑誌の紙名、発行年月日、朝夕刊、該当ぺージを書きます。
引用は、あくまで自分の意見、考えを補佐するのが目的で、論文、レポートの場合、あまり引用文の量が多すぎるのは好ましくありません。
このため引用はあまり長すぎず、文章全体でも1~2割を超えないようにすることです。