作文での口調は「ですます」調と「だ・である」調があります。
通常、一般的な作文では「ですます」調で、論文などは「である」調が使われます。
特にどちらを使わなければいけない、と定められることは稀で、文のテーマ、内容によって使い分ければ良いのですが、小・中学校までの作文の場合、「ですます」調がふさわしいでしょう。
また、手紙の場合「ですます」調が一般的です。
「ですます」調を使うか「だ・である」調を使うかは、出された課題によって考えればよいでしょう。
消費増税について自分の意見、考えを述べなさい。
この場合「ですます」調がふさわしいことになります。
消費増税について述べよ
この場合は「だ・である」調で書くことになります。
入社試験の小論文だと「である」調で書くのが一般的です。
ただし、この場合でも「当社に応募した理由と、将来やりたいことについて書きなさい」というような内容だと「です・ます」調のほうが良く、書く内容によって考えればよいでしょう。
論文で文字数に制限があるのなら、文字数を節約する意味もあり「だ・である」調で書くことになります。
特に理科系の論文の場合、表現上、できるだけ冗長性をなくすのが望ましいことからも「だ・である」調がふさわしいことになります。
また、「だ・である」調は言い切り口調なので、しっかりした文章になり、倒置や体言止めなどの表現も使いやすい、というメリットがあります。
このため、文章に慣れれば「だ・である」調の文章を書く練習もすると良いでしょう。