会話文は、かぎかっこ(「 」)を用いて書き、会話文の書き始めは、原則として行を変えます。
改行する時は段落をつけますが、会話文は段落をつけず、「 を 1 マス目に書きます。
会話が2行以上になるときは、2行目以降は一マス下げても下げなくてもよいのですが、会話文を強調したいときは1マスあけたほうが良いでしょう。
通常の印刷物では、会話文の2行目以降は行頭から始まることが多いため、大人の読み物のに触れる機会が多くなる中学校以降では、1マスあけなくてよいと指導することが多いようです。
会話文の後に続ける文は、原則として行を変えて書きだしますが、段落の変わりめでない場合は上を1マスあける必要はありません。
「明日の試合は絶対勝つぞ」
田中君は強い口調で言いました。
「明日は絶対勝つからな」
と田中君は言いました。
また、
「明日は絶対勝とうね」と田中君が僕に言いました。
このように、会話文の後に行を変えずに文を続けることもあり、必ず会話文の後は行を変えなければいけない、というわけでもありません。
通常、2行以上になる、長めの会話文の後は行を変えたほうが読みやすくなるでしょう。
作文の指導では、あまり会話文が多いと内容が軽くなってしまうため、会話文を多用しないようにと指導することが多いのですが、やはり会話文があったほうが文章にリズムがついて読みやすいものです。
文章全体のうち3割くらいは会話文を入れるようにすると良いでしょう。