小学生のうちに作文力をつけると、中・高校生へと進む過程で学力全体に大きな違いが生まれます。
それはなぜでしょう?
文章を書くことは、表現力を磨くための第一歩です。
何を書こうか・どう書こうか……このように考えることが、思考力を習慣的に養うことにつながっています。
「考える力」こそが、将来の学力を建て増すための土台になります。
また、ただ書くのではなく技術にのっとって仕上げることを覚えた子供は、ものの見方がおのずと変わってきます。
単純化して言えば、五感でとらえる情報が増え、感性を磨くことにもつながります。
作文という「得意」が増えることで、自信も生まれます。
また、小学生時代は人間形成のもとをつくる、大切な時期。表現力、説明力、考える力などは、これからのグローバ
ル時代に欠かせないものです。その土台を、楽しく作文を書きながら磨いていきましょう。
僕はこの前、家族で海へ行きました。
朝、お父さんが車を運転し、海に着いたのは昼過ぎでした。
海はこんでいて、熱かったです。
途中でお母さんが、「来なさい」というので、行くと、みんなでお弁当を食べました。
夕方、日が沈むのをみて、感動しました。
帰りの道はこんでいて、家に着くともう夜でした。
とても楽しかったです。おわり。
「まぶしい」
僕は目の前で、両手を重ねた。
それでも、だいだい色の夕日はおかまいなく、ゆびとゆびの間をとおって、
僕の目に光をあびせかける。広がる海は私のいる岩まできて、ザブンと音を立
てるたびに白い波に変わる。
うすい青を残した空、白かった雲が紫っぽくなっている。
水平線は、左右に行くほど、だいだい色から暗い赤になる。
光がだんだん弱くなる。僕は手をはずして目を閉じた。
まぶたの裏が緑色に見えた。
太陽が水平線にぶつかった。そこから僕の立っているところまで、光ってゆれる波がつながってる。
湿った風がちょっと冷たい。
「そろそろ帰るよ」
背中からお母さんの声が聞こえた。振り返ると、お父さんの四角い車が、道路ぎわで赤く染まっていた。