私はこの前、家族で海へ行きました。
朝、お父さんが車を運転し、海に着いたのは昼過ぎでした。
海は混んでいて、熱かったです。
途中でお母さんが、「来なさい」というので、行くと、みんなでお弁当を食べました。
夕方、日が沈むのをみて、感動しました。
帰りの道は混んでいて、家に着くともう夜でした。
とても楽しかったです。おわり。
「まぶしい」
僕は目の前で、両手を重ねた。
それでも、だいだい色の夕日はおかまいなく、ゆびとゆびの間をとおって、
僕の目に光をあびせかける。広がる海は私のいる岩まできて、ザブンと音を立
てるたびに白い波に変わる。
うすい青を残した空、白かった雲が紫っぽくなっている。
水平線は、左右に行くほど、だいだい色から暗い赤になる。
光がだんだん弱くなる。僕は手をはずして目を閉じた。 まぶたの裏が緑色に見えた。
太陽が水平線にぶつかった。そこから僕の立っているところまで、光ってゆれる波がつながってる。
湿った風がちょっと冷たい。
「そろそろ帰るよ」
背中からお母さんの声が聞こえた。振り返ると、お父さんの四角い車が、道路ぎわで赤く染まっていた。