作文でも大事なのは、やはり書き出しでしょう。
書き出しで、読んでみようかな、という気にさせるのが大事です。
ただ、大事といっても、あまり構えてしまうのはよくありません。
「○月×日、寒風吹きすさぶ中、僕は意を決して、旅に出る決意をし、家を出た」
「文正太郎、この男、タダものではない！一見普通の男のようだが、いざ工作をすれば右に出る者はいないのだ」
やはり、小説ではないのだし、あまり大層な表現だと、まるで講談風になってしまい、それだけで読む側は辟易してしまいます。
読む側に興味を持ってもらうには、まず結論ありき、というように、少しばかり結論に近いようなものを書いてみます。
「修学旅行に行ったのですが、そこで、思わぬ出会いがありました。
それについて書いてみたいと思います」
「先日、今話題になっている映画を観たのですが、思った以上に面白かったです。
皆が言っていること以外にも、こんな面白いシーンがありました」
このような書き出しだと、読む側も、一体何だろう？と興味をそそられるものです。
作文を書く際、まず自分が一番書きたいことを簡潔に述べるようにします。
こうした、いわゆる倒置法を使った書き出しが、一つの効果的な手法でしょう。
また、自分が印象に残っている情景などから書きだすのも効果的です。
「目の前に、すごく高い建物があります。
しばらく眺めていると、首が痛くなりました。
今日は、初めて東京スカイツリーに来たのです」
「巨大なティラノサウルスが僕を睨んでいます。
すごい迫力です。
いよいよ恐竜展にやってきました」
こうした書き出しも、続きが楽しみな気持ちになります。
